ここにいるよ!

ここで待ってるから見つけてね!

息抜き

年々鈍くなる体の動き、気持ちは颯爽と動いている風だけど全く体がついてこない。
孫が泊まりに来ると床に布団を敷かねばならない。
息子に言えば敷いてくれるかも知れないが、やっぱり私は息子が可愛くて言えない。
嫁ちゃんは常に子供たちと一緒だから、たまには息抜きがしたいと泊まらずに帰ることが多くなった。
理由はそれだけでは無いこと、私も嫁の立場が長いのでよく分かる。
夫の実家に来て、ましてや泊まって、気楽なはずは無い。
どんなに物分かりの良い姑でも、嫁が姑に気を遣うのは当たり前、姑だって同じだと思う。


食事の支度も、いつもより多い人数分を作ったり、使った食器も食洗器だけじゃ済まなくて余計に手が掛かるし、片付けたり掃除をしたり、布団を引っ張り出して敷いたり畳んだり、自分の実家に帰った時のように何もしないわけにはいかない。
息子は実家だから気楽に休めるだろうが、嫁は舅姑の前で横になってゴロゴロも出来ない。


そんな嫁の気持ちを私は誰よりも分かっている....つもり。
核家族で暮らす生活を一度も経験していない私には、気兼ねの無い親子だけの生活が想像すら出来ないのかも知れない。
いつでも夫の両親が傍に居て、夫婦二人きりになることが滅多に無かった私には夫婦の会話さえ十分に無かった気がする。


今の若い家族は妻がフルタイムで働くことも多くて、掃除も洗濯も食事の支度も、家事全部を夫婦で分担しているようだ。息子もご多分に漏れず掃除、洗濯、料理と全てに協力しているようで、夫婦ともども週末は疲れ果てている。
たぶん、息子は実家に休みに来ているのだろう。
嫁ちゃんも一人でゆっくり休みたいのかも知れない。
.......いいじゃないの、私が少しだけ頑張ればいいんだから.....
布団の上げ下ろしで腰が痛くなろうが、翌朝に洗濯物の山があろうが、私は老体にムチ打って頑張るわよ。


私は息子にも孫にも甘い、一番ダメな見本だけど、今が一番幸せ!

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